てぃーだブログ › 宜野湾フェニックス › 自己練習の参考に・・・ › 忘れられない試合・・・
11月に入ると各地で冬季大会県予選が開かれ、6年生にとってはまさに最後の大会・・・
そして来年1月には5年生以下、「新人大会」も開かれるが
私には忘れられない試合・・・がある。
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 うちの長男(高1)は、小学生の頃、今のフェニックスではなく、R大附属Yで野球をしており、私もそこのコーチとして野球を教えていた。
 当時のR大は6年生が5名、後は5年生以下のチーム構成。その中で体は小さいが、非常に野球センスがある3年生(K君)が居て・・・その子はセカンドで2番を任せていた。
 それまでのR大は試合に出ては負け、それもコールド負け続きのような状態だったが、それでも一生懸命頑張っている子供たちの姿に父母は満足していた、ところもあった。

1月の新人戦。
当時の新人大会は今と違い、80チームを超える参加があり、読谷の会場でとても寒い中行われていた。新チームにとっては最初の大きな大会でもあり、選手は何とか1勝・・初勝利を目指して、冬休みに練習に練習を重ねた。

そして1回戦。練習の甲斐もあってか、何とか初勝利。すると2回戦、3回戦と勝ち進む。意外(?)な展開に父母たちの応援が激しくなっていく。そしてこれを勝てばベスト8・・・という試合。
1回にR大は1点を先制したが、相手のうまい攻撃に3点を取られ、最終回・・
父母の中にも「・・ここまでやれたんだから、いいんじゃない」的な(負け)ムードが広がる中、先ほどのK君が打席へ。既に2アウトとなっていたが、ゆっくり打席に向かう。

1球目。「ストライク!」と審判の大きな声。
相手チームの声援が盛り上がる・・・ふと打席のK君を見ると、「見えなかった?」のか目をこすっている。
2球目・・・また「ストライク!」。打席を外し、K君はまた目をこすっている・・・。
「?」に思い、私はタイムをかけK君を呼んだ。

「おい、どうした?」・・・K君は無言・・・  。 よく見ると・・・泣いている・・
「泣いてるのか?」・・・(頬を涙が伝うくらい・・) 私はビックリした。
「試合中だぞ・・・どうした? 泣いたらボール見えないだろ」

そう言うと彼は・・・・・
「負けたくない・・!」 しゃくり上げながら・・そう言った。
・・・私は言葉がなかった。

ハンカチで彼の涙を拭い、「まだ試合は終わっていない。精一杯振ってこい!」
・・それしか言えなかった。

その光景を見ていた父母たちの声援も静かになった。

結果、その試合は1-6で敗れたが
冷たい風が吹き抜ける中、選手、父母とも心は暖かかったが

・・・私はこの光景を忘れることができない。 
忘れられない試合・・・


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この記事へのコメント
メジャーさん こんにちは!

三年と言うことは、まだ中学生ですか?
涙でボールが見えないぐらいに泣く子は、キッズにおりません。
K君のような悔しさを全面に出す子うちにも欲しいです。
Posted by マッシー!! at 2009年10月28日 12:56
☆マッシーさん こんにちは。

K君は今、中2で硬式野球頑張っています。
当時は可愛いかったのですが、今ではちょっとヤンキー入っています……
(。・_・。)ノ

この話し…
本人はとても嫌がりますよ…(*_*)
Posted by メジャー at 2009年10月28日 13:40
おはようございます!

K君の負けん気の強さの現れでしょうね。
その後のK君が気になります。きっとチームを引っ張っていく素晴らしい野球小僧になってるのでしょうね


思い出したら今年、うちの息子も試合途中で泣きました。

取られは取り返すの展開で延長戦(特別ルール)
先に2点を取られて裏の攻撃、無死満塁で四番の息子へ…

序盤にどデカい同点三塁打を打ってる事もありうちのベンチは期待し、相手ベンチも守備位置等に悩んだと思います。

カウント2−1と追い込まれて息子は「三振しちゃいけない」と思ったらしく安易にコツンと当てるだけのバッティング

案の定1−2−3のダブルプレー(泣)

一塁を駆け抜けベンチに戻ると既に泣いてました。
「父母達がまだ終わってないよ、応援しよう!」と励ましてましたがよっぽど悔いが残ってたんだと思います。試合後も泣いて家に帰ってもしばらくは放心状態でした。

自分が思うに『三振しちゃいけない』という気持ちが、追い込まれても『絶対打ってやる!』という気持ちだったらまた違う結果になってたかな?と今更ながら感じてます


もう最後の大会も間近!悔いのない試合をしてほしいなと心から思ってます。
Posted by アイコー at 2009年10月29日 09:04
☆アイコーさん こんにちは。

息子さんの話…わかる気がします。
チームの中心選手は周りの期待も大きく、また何より本人がそれを1番察してますよね。
でもそこはまだみんなと同じ小学生。…
彼のプレッシャーはとてつもなく大きかったと思います。
1塁まで走る彼を思うと私まで涙が出てきます。

考え方を変えれば、これも彼にとっては大きな経験という財産になるはず。
彼を、チームを信じて最後の大会で最高の華を咲かせましょう。
('-^*)ok
コメントありがとうございます。

PS:アイコーさん、うちの息子も6年生です。投手をやってるので、やはり一度勝負しないと卒業できないですよ…(^-^)v
Posted by メジャー at 2009年10月29日 12:55
メジャーさん こんにちは

K君の悔し涙、人一倍負けん気の強い責任感がある子なんですね!

「K君、何故泣いてるのかな?」と思った選手も何人かいたはず、そう思った

選手はきっと「何故?」を考え、理解したとき一皮むけるでしょう!
Posted by アワP at 2009年10月29日 15:43
☆アワPさん こんばんは!

悔しい...この気持ちが絶対必要で
この気持ちが次につながり
この気持ちが本人を強くする、大きくする。
・・・絶対そうですよね。(^_-)-☆

コメントありがとうございます。
Posted by メジャーメジャー at 2009年10月30日 22:26
 
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